この本を買ったのは、大学生の時。
夏休み、小中学生を対象にしたプログラムに
指導員として参加した後です。
その時、班に摂食障害をもった子がいました。
すごく頑張りやで負けず嫌い!という印象で、
年下の子たちの面倒見がよく、
はじめは元気にやっていました。
しかし、船に酔って吐いたことで、落ち着いていた拒食がぶり返してしまったのです。
数日後には、
水分を摂っても受け付けなくなりました。
「家に帰って病院へ行ったほうがいい!」とみんなで説得したのですが、
最後までやりたい!という本人の強い希望で
フラフラになりながら、やり遂げました。
彼女の拒食のきっかけは
失恋だったそうです。
ある晩、泣きながら苦しさを話してくれたのが
今でも目に焼きついています。
話の途中で指導員会議の時間になり中座しましたが、
これについても、私がもっと話を聞いてあげられたらよかったと今では思います。
それが私にできる唯一のことだったのに。
しかも、当時の私には拒食、過食の知識はなく、
原因より、お願い食べて!!という気持ちを押し付けるばかりでした。
辛い思いをさせてしまったかもしれません。
その後、両親は彼女を全寮制の高校へ入学させました。
しかし、数ヶ月でやめたそうです。
今、元気でやっているか気にかかります。
摂食障害はパッと治るものではないそうです。
著者は拒食症と過食症を
現代を生きるアリスたちのアイデンティティをめぐる冒険(p223)
と言っています。
「知る」ことで、相手の心情を察してあげられることが
まず、私たちにできることだと思います。
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